天の川銀河の星めぐり

天の川銀河の天体を、天体望遠鏡で見た感じにコリメート撮影で星めぐり中です。

球状星団 M13(ヘルクレス座)

球状星団M13の位置 2020.6.16 Canon 10mm F3.5x25S 奥三河総合センターにて ※今年の夏の梅雨明けは6月27日と早く、異常に暑い夏が早々にやってきましたが、 夜空はスカッと晴れわたることもなく薄雲がかかる日がほとんどでした。 そんな中、7月1日は久…

NEO/PHA小惑星(7335)1989JAの地球接近(うみへび座)

NEO/PHA (7335)1989JA 2022.5.25 20h27mから105Sx4回計20分間の軌跡(画像右下の破線) 20cmF4反射直焦点+CMOSカメラ+IR/UVカット ※大きな小惑星(7335)1989JAが今年の5月27日に地球の近くを通過したので撮影しました。写真の視野円は満月ほどの大きさです…

超新星SN2022hrs(おとめ座)

春の星座と超新星撮影範囲 2020.06.16 Canon 10mm F3.5 25秒奥三河総合センター ※おとめ座にある「おとめ座銀河団」に属する銀河に、明るい超新星が現れたので写し てみました。 位置はりょうけん座のコル・カロリとおとめ座のポリマの中間あたりです。 超新…

小惑星357番Nininaニニナ(かみのけ座)

かみのけ座と小惑星撮影範囲 2020.06.16 Canon 10mm F3.5 25秒奥三河総合センター ※北斗七星としし座の間にかみのけ座があります。上の写真の左上の小さな四角で囲んだ内に「小惑星357番のNininaニニナ」が居ることが小惑星の位置推算でわかっていたので…

ウォルフ359(しし座)

しし座 2019.04.27 Canon 24mm F3.5 20秒(一部拡大) 茶臼山高原にて ※春の星座「しし座」の後ろ足のあたりに「ウォルフ359」という暗いですが有名な星があります。 明るさは肉眼で見るには大きな望遠鏡が必要な13.5等星です。 有名な理由は ・地球か…

プレセペ星団(M44)とM67星団(かに座)

かに座としし座 2019.04.27 Canon 24mm F3.5 20秒 茶臼山高原にて ※春の夜空は天の川が見えず、明るい星も少ないため少し寂しい時期です。 唯一明るい1等星「レグルス」の「しし座」は、星座の名前と形が一致する見つけやすい星座です。 その隣の「かに座」…

令和4年(2022年)の大雪

河津桜と菜の花 2022.3.12 気温21度(今年の最高気温) ※今年の冬は私の住む東海地方の太平洋岸でも例年になく寒い日が多く、雪の降る日も多かったような気します。先日やっと春のような暖かい日があり、河津桜の咲く近くの川に出かけました。 河津桜の花 …

バラ星雲 NGC2238(いっかくじゅう座)

いっかくじゅう座(矢印がバラ星雲)(mitakaに加筆) ※バラ星雲はオリオン座の左となりの「いっかくじゅう座」の目の下あたりにあります。 「いっかくじゅう座」は有名な「冬の大三角」の中にスッポリ入り、位置はわかりやすいですが明るい星が無く星…

オリオン座(その1)

オリオン座 (mitakaに本文中の天体を加筆) ※寒さの厳しい2月の中頃、夕食後南の空高く南中しているのがオリオン座です。 天の狩人オリオンは、「三ツ星」を中心に左手にこん棒を、右手に獲物のライオンの 毛皮を構える勇壮な姿が目に浮かぶ美しい星座です…

PSR B1919+21 パルサー第1号(こぎつね座)

こぎつね座周辺 2019.10.26 Canon 10mm F3.5x15S 奥三河総合センターにて ※この冬の時期になぜ夏の星座「こぎつね座」が出てきたかと言うと、前回のブログの 「M1 かに星雲」で、超新星爆発の後残った中心の星は中性子星であると書いたからです。 その中性…

M1 かに星雲- 超新星残骸(おうし座)

20cm反射(25倍) 2021.12.28 LX7コリメートF1.4x10秒+LPR-Nフィルタ ※写真中央の白い小さなシミの様な天体が「超新星残骸」のM1かに星雲です。 写真は望遠鏡を通し肉眼で見た感じに写っています。 超新星残骸とは、太陽質量の約8倍以上の重い星が…

M45 プレヤデス星団(おうし座)

20cm反射(25倍) 2021.12.28 LX7コリメートF1.4x20秒+QBPフィルタ 新年明けましておめでとうございます。 本年も当ブロブ宜しくお願いいたします。 ※2022年(令和四年)の最初のブログはおうし座のプレヤデス星団です。 地球から443光年、誕生…

ベテルギウスの減光(オリオン座)

ベテルギウス 20cm反射(25倍) 2021.12. 9 LX7コリメートF2x15秒+LPR-N ※今年最後のブログとなりました。今年5月同じオリオン座の「馬頭星雲」から スタートし27回目のブログとなりました。 ところで2年前(2019)の今頃ベテルギウスがどんど…

球状星団 M15(ペガスス座)

20cm反射(25倍) 2021.11. 9 LX7コリメートF2x15秒+LPR-Nフィルタ ※秋の夜空に羽ばたく天馬ペガススの鼻先に見つかるのが球状星団のM15です。 6等星と明るいため、双眼鏡でぼんやりした光の塊のように見え、 望遠鏡で倍率を上げると回りの星が分…

NGC7293-らせん星雲 (みずがめ座)

20cm反射(25倍) 2021.10.29 LX7コリメートF1.4x15秒+QBPフィルタx3枚 ※中心の淡い赤いリングが惑星状星雲で別名「らせん星雲」と呼ばれるNGC7293です。中心に星雲を光らせている「白色矮星」が見えます。 私は庭に有る小さな自作天文台で撮…

はくちょう座A(天の川銀河の電波地図第一号)

はくちょう座周辺 2019.10.26 Canon 10mm F3.5x15S 奥三河総合センターにて ※はくちょう座Aは全天で一ニを争う強力な電波源ですが、約5億光年と非常に遠く、 その姿は巨大望遠鏡でもはっきり見えません。 そんなはくちょう座Aを一人のアマチュア天文家が…

はくちょう座X-1(ブラックホール第一号)

はくちょう座周辺 2019.10.26 Canon 10mm F3.5x15S 奥三河総合センターにて 20cm反射(25倍) 2021.10.20 LX7コリメートF3.5x3secx1枚 ※はくちょう座の長い首の喉のあたりにあるη(イータ)星の近くにブラックホール 第一号の「 はくちょう座 X-1 」…

散開星団 ペルセウス座二重星団(h-χ)

20cm反射(25倍) 2021.10.05 LX7コリメートF1.4x10secx1枚 ※天の川が見にくくなる秋の夜空で星の美しさを競うのがペルセウス座の二重星団です。 右の星団がh(エイチ)、左がχ(カイ)と呼ばれています。 散開星団のなかでは若い星団で、生まれて1…

M31-アンドロメダ銀河(アンドロメダ座)

Canon 10mm 2019.10.26 F3.5x20sec+SOFTON(A)x1枚 奥三河総合センターにて ※東の空に秋の星座が昇ってきました。 アンドロメダ座には天の川銀河に最も近い銀河の一つ「M31アンドロメダ銀河」が あります。 20cm反射(33倍) 2020.11.09 LX7コリメ…

M54ー球状星団誕生の謎(いて座)

15cm反射(33倍) 2021.9.18 LX7コリメートF1.4x8sec+LPR-Nx1枚 (南の空低い位置での撮影で、電線が写りこんでしまいました。) ※画像中央のにじんだ星が球状星団のM54です。 前回紹介したM22(いて座の球状星団)の少し南側にある同じ球状星…

M22-球状星団(いて座)

20cm反射(33倍) 2021.8.29 LX7コリメートF1.4x5sec+LPR-Nx3枚 ※天の川銀河には散開星団とこの球状星団の2種類の星団があり、形も分布する位置も 成因過程もまったく異なっている。 M22は日本から見える球状星団としては、ヘルクレス座のM13…

M20-三裂(さんれつ)星雲 (いて座)

20cm反射(33倍) 2021.8.28 LX7コリメートF1.4x20sec+QBPx1枚 ※中央の赤い星形成領域(H-Ⅱ領域)を暗黒星雲が3つに分割したように見えることから、有名なアマチュア天文家ウイリアム・ハーシェルの息子のジョン・ハーシェル(この人もアマチュア天…

大気の川(2021年の夏の長雨)

2021.8.18 中日新聞朝刊記事より ※今年(2021年)の夏は、私が住む東海地方の太平洋側の地域は8月10日ごろから 8月26日ごろまで長雨が続き、星が見られない日が続きました。観測条件の良かったペルセウス座流星群も見られませんでした。 7月の梅雨明…

月面LOVE+Xを探してみてください。

月面LOVE+X 20cm反射(83倍)2019.4.12 LX7コリメート+ F2.8ズーム+オート ※上の写真の欠けぎわに「LOVE+X 」の5文字に見える地形を探してみて下さい。 月齢は6.8の上弦の半月少し前の月です。答えは下を見てください。 Webでの「月面Xの予報時間」の…

天王星と海王星

1)天王星とその衛星 天王星(1) 20cm反射(42倍) 2019.10.25 LX7コリメートF2x2secx1コマ ※おひつじ座にいる天王星。明るさは5.7等。大きさは地球の4倍程で、1781年に ハーシェルが15cmの反射望遠鏡で偶然発見した(最初は新彗星と思っ…

古い記録よりー はくちょう座新星1975ー

はくちょう座新星 1975.8.31 ペトリV6 55mmF2 15min+103aE+1カット ※1975年の8月末、はくちょう座のα星「デネブ」の北約5°に明るい新星が発見されました。(写真中央上三角矢印 光度約2等) 発見時の明るさは3等ほどで、明るかった為世界中で約20…

火星の最接近 (2020年10月6日) うお座にて

昇る火星 Canon 20mm 2020.10.12 F4.5x3secx1コマ ※2018年の大接近から2年2ヶ月後、火星が再度地球に接近しました。 東の空に昇る火星は赤く大きく輝き他の星を圧倒します。 地球からの距離は6200万kmでー2.6等の明るさです。 2025年に米…

木星と土星の超大接近 (2020年12月21日 17時30分)

20cm反射(230倍) 2020.12.21 LX7コリメートF2.3x1/60secx1コマ (視野円は後で記入) ※約400年ぶりに木星と土星が約0.1度まで見掛け上超大接近しました。 このような高倍率で同じ視野に見えるのは不思議な感じでした。 肉眼では木星の縞模様…

ベガ (こと座α星)

ベガ 20cm反射(25倍) 2018.10.01 LX7コリメートF1.6x4secx1枚 ※七夕の織女星として有名。冬のシリウスに対し夏の夜の女王として観望会では人気。 白色の0等星で全天で5番目の明るさです。距離は25光年と地球に近い。 この星には他の星に無い特…

アルビレオ (はくちょう座β星)二重星

アルビレオ 20cm反射(83倍) 2020.8.12 LX7コリメートF1.4x4secx1枚 ※はくちょう座のくちばしの星。3等星のオレンジ色と5等星の青色の美しい二重星。 名前も美しい響きがある。天の川の中にあり、回りに微光星も多く更に美しいなが め。 写真では…