※天の川銀河には散開星団とこの球状星団の2種類の星団があり、形も分布する位置も
成因過程もまったく異なっている。
M22は日本から見える球状星団としては、ヘルクレス座のM13と並び見易い球状
星団の一つである。
星がまばらな散開星団と違い、約50万個の星が球状に密集した姿は、下の写真のように望遠鏡の倍率を上げるとみごとである。
距離は地球から約1万光年で天の川銀河の中心方向にある。
M22は5等星と明るく、双眼鏡で小さな雲のかたまりの様に見える。
位置はいて座の「南斗六星」のλ(ラムダ)星のすぐ左上。
※ 上図の〇印が球状星団で、天の川銀河を包み込むような球状の「ハロ」の中
に点在する。M22とM54は成因が違うと考えられている。
※散開星団は青色の渦巻の中に点在する。成因はこのブログのカテゴリー「いて座」
のM8の説明を参照下さい。
※球状星団が球状に分布しているのは、アメリカの天文学者シャプレイ(1972年
没)が地球から沢山の球状星団の位置と距離を観測して発見した。
その結果、我が地球は銀河の中心から約3万光年はずれた所にいることがわかっ
た。深夜の天文台でそれを発見したとき喜びのあまり、唯一居合わせた掃除の人に
「今私たちだけが天の川銀河のどこに居るか知っているんだ!」と言った。
球状星団の年齢について
慶応義塾高等学校HP「球状星団、散開星団の年齢を推測する」より
球状星団の年齢は100~150億年とみられ、まさに宇宙初期にできた
天体といえる。だが