天の川銀河の星めぐり

天の川銀河の天体を、天体望遠鏡で見た感じにコリメート撮影で星めぐり中です。

プレセペ星団(M44)とM67星団(かに座)

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かに座としし座 2019.04.27 Canon 24mm F3.5 20秒  茶臼山高原にて

※春の夜空は天の川が見えず、明るい星も少ないため少し寂しい時期です。

唯一明るい1等星「レグルス」の「しし座」は、星座の名前と形が一致する見つけやすい星座です。

その隣の「かに座」には特徴的な「散開星団」のプレセペ星団(M44)とM67の

二星団があります。

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プレセペ星団 20cm反射(25倍)2022.04.04 LX7コリメート10秒X1枚

※プレセペ星団(M44)は天の川銀河の中にあり、3つの特徴を持っています。

(1)天の川銀河の中で最大の散開星団

(2)地球からの距離は500光年で最も近い。

(3)天の川銀河の中で明るい星団(3.5等星)。

以上から晴れた夜には肉眼でもみることができる。双眼鏡があればgood!

また、かつては「ペルセウス座二重星団」(カテゴリ「ペルセウス座」を参照)の様に「おうし座のヒアデス星団」(カテゴリ「おうし座」を参照)と二重星団を形成していた。

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M67 20cm反射(25倍)   2022.04.04 LX7コリメート10秒X1枚

※M67星団は天の川銀河の中で最も古い散開星団で、年齢は太陽とほぼ同じ50億           才で、地球からの距離は2500光年とプレセペ星団よりずいぶん遠いです。

 では、星団の年齢はどの様にして調べるのでしょうか?

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「なにがオリオン大星雲で起こっているか」 磯部秀三著 P.54より

*上図は二星団のHR図です。星の色と明るさで星団の星をプロットしたものです。

 左上から右下に斜めの星の並びを「主系列」といいます。また図の右上の星は

 年齢の古い赤い巨星のあるところです。M67は星の並びが「く」の字型で、

 すでに年老いていることがわかります。ちなみにプレセペ星団の年齢は4億才です

 が将来はM67星団のような並びに進化していきます。