※1975年の8月末、はくちょう座のα星「デネブ」の北約5°に明るい新星が発見されました。(写真中央上三角矢印 光度約2等)
発見時の明るさは3等ほどで、明るかった為世界中で約200人が独立発見者となりました。その中でも一番最初の発見者は山口県の長田健太郎さん(当時高校生)であるとバーナムの「星百科大辞典 P.1018」に記載されてます。
一番明るくなったのは発見から2日後8月30日で1.7等まで明るくなりました。
それ以後この星より明るい新星は天の川銀河ではでていません。
現在この星は22等星で、地球からの距離は4000光年です。
以上古い記録ですが今回ブログに書きたかった理由は、
「今年から来年、はくちょう座に2等星ぐらいの新星が出るかもしれない!」
ということです。
上の写真の右下すみのδ星近く(矢印のあたり)の「KIC9832227」星は
現在12等星で肉眼では見えませんが、2個の星からなる近接連星で、2022.2±0.6年(2021年7月~2022年9月)に衝突をおこし大爆発し、新星として2等星くらいで観測できるかもしれないということです。新星の予報が出ることなど今までありませんでした。
米国の天文学者のこの発表の後、計算データの間違いが指摘されましたが、これから
夜空を見上げた時、はくちょう座の翼のδ星の近くを注目したいと思っています。
新星が発見できるかもしれません。