※春の星座「しし座」の後ろ足のあたりに「ウォルフ359」という暗いですが有名な星があります。
明るさは肉眼で見るには大きな望遠鏡が必要な13.5等星です。
有名な理由は
・地球から3番目に近い星(太陽は除く)距離は7.7光年。
・数は多いが発見がむつかしい「赤色矮星」である。
※「ウォルフ359」は1918年ドイツの天文学者マックス・ウォルフが地球から見て動きの速い星のリストを作りその359番目に登録された星です。SF映画に出てきそうなファンタジック名前ですね。動きが速いため(毎秒53km)、下の星図のよう位置を変え
ます。
地球に近いため移動してみえます。実はこんなに暗い星が近くにあったのです。
※またこの星は肉眼では見ることのむつかしい「赤色矮星」です。
赤色矮星の特徴は
・質量は太陽の1/10程度(太陽系の木星くらいの大きさ)
・表面温度が低いため暗い。そのため近くにあっても見えない。
・そのため燃焼が遅く寿命は数兆年ほどと長寿命。
上の図を見てもらうとわかるが、太陽は進化の過程が表現できるが、赤色矮星は進 化が遅く表現できない。宇宙が誕生して150億年くらいだから赤色矮星はとてくも なく長生き。
・地球から近い星60個のうち50個が赤色矮星。天の川銀河の星の3/4を占める。