天の川銀河の星めぐり

天の川銀河の天体を、天体望遠鏡で見た感じにコリメート撮影で星めぐり中です。

2023-01-01から1年間の記事一覧

美しい2つの散開星団-M52とNGC7789 (カシオペア座)

カシオペア座の2つの星団 2019.10.26 Canon10mmx15秒露出 奥三河総合センターにて ※先月もカシオペヤ座の散開星団NGC457を紹介しましたが、カシオペア座からふたご座に流れる「天の川」にはたくさんの美しい散開星団が見られます。 散開星団は天の川…

ガーネットスター(ケフェウス座)

ガーネットスターと秋の星座 2019.10.26 Canon10mmx15秒露出 奥三河総合センターにて ※画面上隅の矢印の星が「ガーネットスター」と呼ばれる有名な星です。 正式には「ケフェウス座 ミユー星」です。 3.4等~5.1等の変光星ですが、「ざくろ石」のような…

NGC457(ET星団) カシオペヤ座

秋の星座とNGC457 2019.10.26Canon10mm15秒露出奥三河総合センターにて ※カシオペヤ座δ星の近くにNGC457という面白い散開星団があります。 その形があの大ヒット映画「ET」を彷彿とさせることから有名です。 そのため別名「ET星団」と呼ばれていま…

冥王星(太陽系外縁天体)

今年の冥王星の位置 NHK/BS コズミック・フロント番組画面を写したものに加筆 ※今年の天文ガイド・7月号に「7月から9月は冥王星が衝(太陽のま反対の位置)でみごろ。」と書かれていて、明るさも15等星と私のシステムでも撮影出来そうなのでチャレンジ…

「KAGAYA 星空の世界展」を観てきました。

背景写真は「銀河の果ての南極光(サザンライツ)」 ニュージーランド・南島 ※「月刊 星ナビ」誌に毎月連載されているKAGAYAさんの写真展が近くの町で開催 されたので観にいきました。 日本と世界中じゅうで撮影された46点のすばらしい星景写真はしばし現…

赤い星 こと座T星 

こと座T星の位置(矢印) 標準星図2000 中野繁 地人書館より ※こと座T星という「すごく赤い星」があると前に読んだことがあり見てみました。 色々調べた結果、Webでは写真も資料を発見できず、唯一上記の星図とバーナムの「星百科大辞典」の変光星の…

ニュートンの反射望遠鏡

やっと以前から欲しかった「ニュートンの反射望遠鏡のレプリカ」を手に入れました。 学研の「大人の科学」の付録ですがヤフーオークションで見つけました。 スマートホン程の大きさですが、実際にのぞける本物の作りです。 私の持っている天体望遠鏡は反射式…

紫金山-アトラス彗星(C/2023A3)

2023年7月6日、MPC(米国、小惑星センター)の「NEO(地球接近天体)確認ページ」に新発見された天体「A10VOwR」の情報が掲載されました。 明るさ、位置共に私のシステムで撮影できそうな為、早速撮影(下の写真)し観測位置データをMPCに報告しようとした…

惑星状星雲 M27(あれい状星雲) (こぎつね座)

夏の天の川とМ27(矢印) 2019.8.26 Canon10mmF3.5 15S 奥三河総合センターにて ※夏の天の川の真っただ中に惑星状星雲「М27 あれい状星雲」があります。 昔、惑星の様に見える天体ということで「惑星状天体」と呼ばれ、色々な形があることからМ27は形…

M16(わし星雲)とM17(オメガ星雲)  (いて座)

いて座~たて座の天の川には明るい散光星雲がいくつかあります。 どれも赤い星雲と美しい星団と暗黒星雲から成り、夏の星空の楽しみです。 ここは星の誕生の場所でもあります。 南からМ8(干潟星雲)、М20(三裂星雲)と今回のМ17、М16がありますが、…

いて座~たて座の天の川(暗黒星雲をめぐる)

天の川銀河外観 MITAKAで作成 ※夏の天の川は太陽系から見るといて座の方向に中心があり、天の川がもっとも濃く見えるところです。そのため暗黒星雲もいろいろ楽しめる場所でもあります。 当ブログの天の川を撮影した「写真―1」と「写真―2」の位置 「写真―…

春の銀河めぐり(からす座~おおぐま座)

春の星座と銀河 Canon10mm 2020.6.16 F3.5x25sec 奥三河総合センターにて ※春の夜空は天の川が見えなく寂しいですが、その分遠くの天体が見通せる季節でもあります。上の写真にはこれから見ていく銀河が示してありますが、よく見るとほぼ一直線に並んで…

M101銀河に超新星現る (おおぐま座)

※おおぐま座の北斗七星の「ひしゃく」の柄の近くにあるM101銀河に超新星が現れました。 2023年5月19日に山形県の板垣さんが単独で発見しました。 SN2023ixfと命名されました。 M101銀河は地球から2100万光年と銀河としては近く、超新星…

М66銀河群とМ96銀河群(しし座)

しし座 2019.04.27 Canon 24mm F3.5 20秒(一部拡大) 茶臼山高原にて ※春の夜空は天の川が見えなく寂しいですが、その分遠くの天体が見通せる季節でもあります。アマチュアの小型望遠鏡でも数億光年先まで見通せます。今回のブログは我々の「天の川銀河」の…

豊川市ジオスペース館プラネタリウム

※上の写真は私が住んでいる愛知県豊川市の市の中心部にある二つのプラネタリウムドームです。手前のドーム径が15mで500m程はなれたところに更に大きなドームがあります。こんなにプラネタリウムに恵まれたところは他にあるでしょうか? 実は、奥のド…

ハッブルの変光星雲-NGC2261(いっかくじゅう座)

いっかくじゅう座とオリオン座 DSO Chart P.9に加筆 ※今回のブログは、星が誕生しているところを直接見ることが出来る珍しい天体 「ハッブルの変光星雲」を紹介します。 場所は先回の「いっかくじゅう座S星付近」のすぐ南側(上の星図を参照願います)で 地…

いっかくじゅう座S星付近(クリスマスツリー星団)

いっかくじゅう座とオリオン座 DSO Chart P.9に加筆 ※オリオン座の東となりにいっかくじゅう座があります。その北よりのS星付近に NGC2264という大きな「星形成領域」という今星が次々と誕生している領域があります。 同じ様な領域に「オリオン大星雲」…

金星と木星の大接近  (2023年3月2日夕方)

2023,02,27 19時ごろ 大接近3日前(下が金星) 2023,03,02 19時ごろ 大接近時(右上が金星) ※ 2023年3月2日夕方、金星と木星が30分の距離(約月の直径分)まで 接近しました。金星はマイナス4等、木星はマイナス2等で夕空に並んで光るすがたはと…

はやぶさ2の次の目的地の小惑星2001CC21

小惑星2001CC21 2023.2.8 21h14m~42m 20cm反射F4直焦点cmosカメラ 8sX11枚合成 小惑星「リュウグウ」のサンプルを持ち帰った「はやぶさ2」は次のミッションで NEO/アポロ型の小惑星2001CC21へのフライバイ探査に向かっています。 到着は3年後の2026…

ZTF(ズィーティーエフ)彗星

2023,02,08 19:35 20cm反射(25倍)LX-7+QBPフィルター露出15秒コリメート撮影 昨夜(2月8日)見た話題のTZF彗星です。左(西測)に彗星の尾(ダスト)が見えます。 位置はぎょしゃ座の東隅で、肉眼では中心が濃い雲の塊のように見えました。 これから2月の…

M78星雲(オリオン座)

オリオン座 M78星雲と先回ブログの大星雲の位置 M78星雲 2023.01.18 20;15 20cm反射(25倍)LX-7コリメート+QBPフィルタ 10秒 ※オリオン座の三つ星の一番左の星アルニタク(帯の意味)の少し左上に矢印のM78星 雲があります。 先回のブログの「大星雲…

オリオン大星雲

大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 今年最初の天体は今が見ごろのオリオン座の大星雲です。 オリオンの腰のベルトの「三つ星」の下に、縦に小さな「小三つ星」があります。 その真ん中が「オ…