天の川銀河の星めぐり

天の川銀河の天体を、天体望遠鏡で見た感じにコリメート撮影で星めぐり中です。

М66銀河群とМ96銀河群(しし座)

しし座 2019.04.27 Canon 24mm F3.5  20秒(一部拡大)  茶臼山高原にて

※春の夜空は天の川が見えなく寂しいですが、その分遠くの天体が見通せる季節でもあります。アマチュアの小型望遠鏡でも数億光年先まで見通せます。今回のブログは我々の「天の川銀河」のとなりの銀河を見てみます。

写真の「しし座」には上の写真の丸印の所にお隣の「М66銀河群」と「М96銀河群」があります。

М66銀河群 2023.03.19 20cm反射(25倍)LX-7+QBPフィルタ 10秒X6枚

※「М66銀河群」を望遠鏡で見るとうっすらと3個の銀河が見られます。光害地でも「光害カットフイルター」を通すとこの様に見えます。

白黒CMOSカメラに近赤外フィルターを付けると光害地でも銀河が良く写ります。

М66銀河群 2023.03.19 20cmF5反射直焦点 白黒CMOSカメラ+IRパスフィルタ 
10秒x36枚

М96銀河群 2023.03.19 20cmF5反射直焦点 白黒CMOSカメラ+IRパスフィルタ  10秒X36枚

※私たちの「天の川銀河」は「М66銀河群」や「M96銀河群」と同じ様に「局所銀河群」というグループに所属していて、他にアンドロメダ銀河やM33銀河など約40個の銀河の内の一つです。

写真で見ると銀河はバラバラに存在しているように見えますが、実は重力で結びついてグループを形成しています。その証拠は下の電波で見ると良くわかります。

「М81銀河群」     1994年М.S.ユンらの研究グループHPより 

※波長21cmの電波で観測するとグループの銀河間が低温の水素ガス(HIガス)で結びついているのがわかる。互いに影響し合って銀河の形を変化させている。

私たちの「天の川銀河」も隣の「アンドロメダ銀河」とこのように繋がっているかもしれない。