※オリオン座の東となりにいっかくじゅう座があります。その北よりのS星付近に
NGC2264という大きな「星形成領域」という今星が次々と誕生している領域があります。
同じ様な領域に「オリオン大星雲」がありますが、こちらは光が弱いため有名ではありません。
地球からのキョリは、オリオン大星雲の1300光年に対し、S星付近は2400光年と
倍近く遠いのにその大きさは上の星図のとおりかなり大きくその巨大さがわかります。
※この天体は次の2点が特徴です。
1つは3種類の星雲が見られます。
・反射星雲―S星の西側の青白い星雲で、S星の光を反射している。(下の写真 ―1)
・暗黒星雲―円筒状のコーン星雲として見られる。(下の写真―2)
・輝線星雲―コーン星雲の周りの赤い星雲でオリオン大星雲と同じ光。(下の写真― 2)
2枚ともカラーCMOSカメラで撮りました。光害地でも光害カットフイルターとCMOSカメラで驚くほど星雲が写ります。
もう1つの特徴は、まだ生まれたばかりの若い星たちの集団でありこと。(下の図―1参照)
※ほとんどの星がまだ主系列に達していない若い星の集団がわかる。+マークの「T型星」は生まれてまだ10~1000万年の赤ちゃん星で、赤外線で明るく見えることから塵(チリ)に包まれた星と考えられています。